横浜市・希望ヶ丘☆どんぐりひろばは子育ての不安を前向きな意欲に変えるお母さんと子ども(0~6才)の教室です。幼児期にこそ『見えない学力』を豊かに育てましょう。☆お問い合わせは下記HPのメールで。


by どんぐり先生
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効果的な復習で 授業を倍に活かす-2

どんぐりひろば は 

乳幼児とお母さん、

そして小学生の教室です。





リニューアルオープンしたどんぐりひろばの生徒募集の情報です。


『赤ちゃんのひろば』 10月より新規開講です。
     
         月曜日11:00~12:00(月に2回) 次回は11月。11月は11日と25日です。
                                
                                1回だけでも参加できます。
        
    



『(2014年度幼稚園入園の)新年少児のひろば』 11月より新規開講です。

        入園まで8回にわたり開講の プレ年少クラスです。

11月27日(水)スタートです。

        1回だけでも参加できます。



『小学生 冬期講習』12月開講です。

         12月21日(土)~28日(土)9:00または10:00~11:00     
     
         この日程で3~8日間、ご都合の良い日に通えます。
         


そして、追加募集の『入園前児(未就園児)のひろば』 

         毎週火曜日11:00~12:30です。

         最もたっぷり遊べる学べるクラスです。
        



詳細および予約やお問い合わせはホームページよりお気軽にどうぞ。 




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「なんで、そうなる?」幼児の行動の不思議
   
それには意味があります!

自分には関係ない、と思わずに

大人が一緒に考えることが大事です




どんぐりひろばはフランチャイズの大手幼児教室ではありません。

ですから、全国均質の進度やカリキュラムを気にせずに、
そのときそのときのお子さんに合わせて学習を進められるのが本当に幸せです。

前回記事の『コマのプレゼント』も、

緩急取り混ぜた、ほのぼのムードの教室だからこそお母さんもできたことだと思います。

緊張感だけの教室では、うちの子が何かしでかしたらと、ヒヤヒヤしますよね。

小学生クラスにおいて、お迎えについてきた下のお子さんがうるさくするなどの時は
「ちょっとお散歩してきてね。」などとお母さんとお子さんに外に出ていただいたりもします
(でも、そのようなこともまずないです)が、
幼児クラスでは、どんなハプニングも学びに変えるようにしています。

さて前回記事から、ちょっと日が経ってしまいました。
教室のお友達に折り紙のコマを作ってきてくれた親子の話をしたのでしたね。
そして、そのあと、なぜか、機嫌の悪くなった子が出ました・・・。
そいうところまででした。
効果的な復習で 授業を倍に活かす-2_b0177103_13173379.jpg

コマで少しの時間遊んだ後、当日の予定の学習にはいろうとしたところ、
グズグズした態度の子と、それをたしなめるお母さんの姿が、目に入りました。

もっとコマで遊びたかった?・・・でも、そうではない様子。
見ていると、その子は かばんからお気に入りのメモ帳を出してきて・・・。

お母さんはとっても焦って・・・
だって、今それは要らないものです。
先生の話を聞かない、授業の妨げになる・・・
と気にされていました。

でも、その制止をますます聞かないその子・・・。

幼稚園ではお手紙だかの『交換っこ』が流行っていると聞いていましたので、
私が
「お友達に〇ちゃんもあげたいの?」と聞くと、
その子は
「うん。」
と言って私を見ました。
目がキラン!と光りました。

では、ということで、その子には、したいことをやっていてもらいました。

メモ帳を一枚ずつはがして、折り畳み、友達にあげる、というもの。
それを、人数分やっていました。

たったそれだけのことですが、みんなで待ちました。
このとき、他のお子さんは、先生の遊びは今日は何が出るのかな?とちゃんと待っている状態でした。
・・・いつもは、この子だってそうして待っていられるのですけどね。
効果的な復習で 授業を倍に活かす-2_b0177103_152858100.jpg

プレゼントをみんなにあげてたら満足したに予定の学習に戻ってきました。



子どもが聞き分けのないとき、そこには、理由があります。

2才前後のイヤイヤ期は、大人には何が何だかわけがわからないし、
子どもは伝えたいことがうまく表現できずに互いに疲れたりもしますね。

イヤイヤ期が済む頃というのは、言葉での表現が進んできているときです。
イヤイヤ期は言語獲得の大きな伸びのみられる前段階。

だから、子どもの言い分を、その気持ちを大人がどう受け止めるか、
それ次第によって、子どもの伸びが違ってくると思います。

「~したいの?」「~なんだね?」
とかって、こちらが口にすると、納得するときがあります。

まあ、どう言っても納得しないにしても(そのようなときはお母さん深呼吸しといて)
『言葉で気持ちを表現する』ようにしていると、子どもの言語表現も促すことになります。

全然叱らないということではないですが、『全否定』にならないようにするといいと思います。

同時に『ダメなものはダメ!』というのものについては、譲らないことも大事です。

今回の教室でのこのお子さんは、折り紙のコマをもらったことで、
幼稚園で交換っこするように、自分も教室のみんなに
『お手紙』を配りたと思いついたのでした。

『反応』としては敏感で、思いつきもよいといえるくらいです。

もちろん、授業を中断してまで『今』することではなかったのですが、
このお子さんのお母さんならば、
『今、ここで』この子のしたいことをさせることで、
『次』にうまくつなげていける!と私が確信してましたので、
敢えて時間を少し取りました。

ここでいう、『次』とは、
『今じゃないよね』、ということをきちんとわかる状態になるということ。

お母さんは、『今は違うよ、やらないよ』、ということを
ちゃんとお子さんに言ったのです。

この子が、それでも聞かなかったのは、
『今やらないよ。』ではなく、
『(あなたのその行為、あなたの気持ちは)だめだよ。』
と伝わったからです。

否定されたと感じたからです。

だから、私が
『うん、あなたの気持ちはわかるよ。
お友達にもらってうれしかったねえ。
その気持ちをお返ししたいんだねえ。』

という気持ちを投げかけてあげたら、あっさりと機嫌を直しました。
それが『じゃ、今、していいよ』ということでした。

ただ、このままでは、わがままを通すだけになります。
私がお母さんに対して『確信』していたのは、
このことを、必ずおうちに帰ってから『復習』していただけるということでした。

『今日は、折り紙コマ楽しかったね。
だから、〇ちゃんもお手紙プレゼントしたかったのね。
みんながよろこんでくれて、〇ちゃんもうれしかったねえ。
でも、みんなのこと、ずいぶん待たせて悪かったねえ。
どんぐり先生もおうちですればいいのに、って思っていたんじゃないかな?』

と言ってあげれば、お子さんは満足しつつも振り返りができます。
気持ちが満たされているときは、大人だって素直に反省できるでしょ。

そこに加えて、
『今度また、何かプレゼントするときは、ゆっくりおうちで作ってから持っていこうね。
そのほうが、教室で、もう一つ多く、どんぐり先生の遊びができるよ。』

待つ、とか、我慢するというのは、その方がおトクであるとか、
仲良くなれる、とか、うれしいという気持ちを共有できるものであるとかって気が付けば、
進んで、『よい子』の行動をとるようになるものです。

今回、ちょっと、時間かけてしましました。
授業時間に換算すると・・・
などという、せちがらいことを申す教室ではありません。

なぜなら幼児にはいろんなハプニングがつきものです、
あんなことこんなことを全部ひっくるめて学習です。
教室の皆さんが、自分には関係のないことと思わずに
関わったり、考えたりしてくださることが大変ありがたい、そんな教室です。

そして、
本当に大事なことは、
こういうときにこそ育まれると思っています。

プリント課題の進みが遅れたと、
ご不満の方には合わない教室です。


さて、前述の折り紙コマのお母さんからは、
『先生に聞いてから出せばよかったです。』
と言っていただきました。

そうですね。
普段からよい雰囲気のクラスですから、
私はそんなのもアリかとは思いますが、
そのように前もって言っていただけるというのは更にありがたいことですね。
そんな気づきがとっても素敵です。

また、同じ日の帰り際、
ある方から、親子でおうちでクッキーを作ったから、といただきました。
「たくさん食べてしまって、皆さんに配る分がなくなってしまったので、
少しですが・・・。」
と、こっそりいただきました。
効果的な復習で 授業を倍に活かす-2_b0177103_1530511.jpg

手紙に「たべてね」と・・・。


本当はその子は、
「ねえねえ、先生に今日、クッキーのおみやげあるのよ。」
言いたくてたまらなかったことでしょう。
でも、他の皆さんにあげられないことを配慮して
お母さんはお子さんと約束をしておられたようです。
皆さんの前では、黙ってしましょうね、って。

こちらもお母様の周りに対するお気遣いが立派。

お母様方、すごいな、と思った一日でした。


本当にどの立場のお母様も、学びを深めていただいていると感じました。

尚、それぞれの立場からのお話を記事にしてしまいましたこと、どうぞお許しください。

ブログには皆さんのこと、基本的には誰とわかるようなことを書かない方針なのですが、
子ども達の育ち合う姿、お母様方の授業への取り組み方も素晴らしくて
とても参考になる、よいクラスなので ご紹介させていただきました。
悪しからずご了承お願いします。
いろいろお考えがあることと思いますが、ご理解ご協力に感謝しております。


いわゆる『学習』の内容ではなくても、大人の学びが大事な幼児期です。

ある日のちょっとした教室風景ではありましたが、
大人の学びが授業をより深いものにしていく好例だったのでご紹介しました。
by dongurihiroba | 2013-10-29 11:48 | 園児のひろば