横浜市・希望ヶ丘☆どんぐりひろばは子育ての不安を前向きな意欲に変えるお母さんと子ども(0~6才)の教室です。幼児期にこそ『見えない学力』を豊かに育てましょう。☆お問い合わせは下記HPのメールで。


by どんぐり先生
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人とのかかわり~「もうけたい人」と「だまされたくない人」


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教室の中身と直接的にはつながらない話が続いています。
でも、指導者自身の考えは教室理念にもつながるので
よかったら読んでみてくださいね。

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子どもを「お子様」にしないこと
大人は「何様」にならないこと



私たちは経済活動をしているので、
自分の仕事においては「売り手」となり、その他においては「買い手」となります。

買い手であるお客の立場ではより良いものをより安く手に入れようとします。

売り手の立場では、お客のニーズに応えるとともに
購買意欲をそそったり、より高くとか多く売りたいと思います。

優位なのはどちらでしょうか?
お金を払う『お客様』は神様でしょうか?
お金を払っていれば、よくされて当たり前でしょうか?

私自身のことで例えれば、保護者のみなさんの我が子を思う気持ちに
いつも心打たれていますし、敬意を感じています。
もちろんお客様であるからでもありますが、
自分がそう感じるからというのが一番の理由です。
決してお客様に対して卑屈になったり迎合しているわけではありません。

そして、お金を払っている保護者の皆さんが居丈高かといえば
そんなことは全くなくて、本当に正直で皆に優しくできる方ばかりです。
互いが密に接する間柄だからというのももちろんあるし、
保護者の皆さまも敬意を払ってくださっているのが伝わります。

本当にありがたい心地よい関係だと思っています。

では、例を変えて、食べ物はどうでしょうか?
スーパーはあらゆる食材で満たされています。
でも、誰がどのような思いで作ってくれたのかほとんどわかりません。

時々、生産者の名前が書いてあって
「顔の見える野菜」みたいな表示のがあります。
あれって、やはり親近感をもってもらうこと、
信頼感を持ってもらうことが狙いなのでしょうね。

でも、キャベツが高いと言っては不満に思い、
バターが品薄と言っては苦情を言う。

消費者って満たされて当然のような感覚の中に生きています。
知らない間に私たちはそういう暮らしを疑問に思うことも
ほとんどない、そんな育ち方をしてきています。

少なかったら、分けた時代、
なかったらなかったで、待つとか他で代用するとかした時代、
あったのではないでしょうかね?

「5÷3=1あまり2」の計算は、幼少時からできても
残りの2は均等に分ける以外は損だという勉強だけをしてきてはいないか、
そして、そのように子ども達をこれからも教育しようとしてはいないか、
そんなことをちょっと憂えている私です。

「5÷3=2ふそく1」でもいいんじゃないとはほとんどならない世の中がちょっとさびしい。
「私は『ふそく1」』でもいいよ」という優しさがあったら、
「じゃ、次は僕が『ふそく1』」でもいいよ」となり、
3人目の子もその次の機会があったら「自分が『ふそく1』の番ね」と、
笑顔で分かち合うことのできる、そんな知恵を大人が無くしてしまっている。

「人を見たらドロボーと思え」的に人を疑ったり、だまされないようにすることを
一番に子どもに教えることが「思考をすること」と思って疑わない親がいたり、

自分の命を支えてくれている食品がお金で手に入ることに
敬意を払うどころか、お客様というよりは何様意識でいたり、

私たちの経済活動って便利と引き換えに
亡くしているものも大いにあると思うのです。

並はずれて「もうけたい」とか「だまされたくない」とか、
つまりは自分だけは絶対損したくない気持ちが強い人間を
大量生産してしまう仕組みが世の中にあることを
大人たちは認識して子育てをしないといけないと思いますね。

レジで支払いの時は、店員さんが無言であっても
必ず「ありがとうございます」と私は言います。
感謝の気持ちが本当に生まれますよ。

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by dongurihiroba | 2011-01-18 01:33