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父親に叱られた記憶



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そこで叱るか!



古い古い記憶をたどってのお話です。
もう40年近く前の話だったでしょうか。
私が子どもの頃の話です。

夕食時に父親が居るということも
あまりなかったのですが、
その日は父が居ました。
父に叱られた記憶ですから、まちがいありません。

普通に楽しく食事をしていたのですよ。
その日あったこととかを私が家族に話したり。

私「今日ね、〇ちゃんが、△△って本を私に貸してあげるー
  って、学校で言ってくれたんだけどね。
  私はいい(いらない)って、断ったのよ。」

父「なんで?」

私「だって、その本、面白いけど、私はもう、
  ずいぶん前に読んだことあったし。」

父「読んだことあるって言ったの?」

私「そ、読んだことあるから、いい、って言うのにさ、
  それでも、貸すよって、ちょっとしつこかった・・・。」

ここで、終わるくらいの話でした。

ここで、終わっていたら、
私の記憶にも残らなかった話題です。

それなのに、
直後、父が強い口調で怒りだしたのです。

「なんで、
その本を
借りて来なかった!!!」

って。

はあ???

なんで、ここでキレるか!
なんで、私が叱られるのか!

ものすごく、腹が立ちました。
しつこくされて、いやだった、というのが
私にとってのその日の出来事でしたのでね。

父の言い分(緑文字)はこうでした。 
(私の気持ちはピンク文字)

借りて帰ればよかったんだ。
せっかく友達が、貸してあげるというのだから。
(だからさ、もう読んだことあるんだってば。)


借りてから、読んだことあるのでも、読み返せばよかったんだ。
(いやいやいや、
 それがいやだから借りなかったんで・・・。)

最低でも、借りて読まずに次の日に返したっていいわけだし!
(ええー!?何それ??意味わかんない。
 ・・・すっごく、腹立つ!)

そんなに何度もおまえに、貸す!というのは、
読んでほしいっていう友達の気持ちだったんだ。
読んだ後にその感動をおまえにも伝えたくて、
ワクワクした気持ちで学校に持ってきたんじゃないの?
おもしろい本だって知ってたなら、それはそれで、
おもしろさを共有できるって、すでにわかるじゃない。
読まずに借りたまま返さないということもなく、

一気
に読んだよ、ってすぐに返してあげることもできたじゃない。
本の話を一緒にできたじゃない。

(そうか、少し、わかった。 でも、ちょっと偽善じゃない?)


以上が、今でも残る、記憶です。
ふだん、とても優しい父親でした。

このことは、これで終わったのですが、
大人になり、母親になった今、
そして、若いお母様やお子さんと触れ合う今、
とても貴重なものの一つとして、
私の心の中に残っています。

内容の是非以前に、
そういう父親の、ものや人の見方、思いやりの形などが
私という次世代に強い影響を与えた(=教育してくれた)
感謝すべき出来事の一つです。

これがなかったら、
同じようなことがあったとき、
相手の気持ちを推察できない自分に
なっていたかもしれませんから。

この件を思いだすと、
今は亡き父が私の中に生きていることの
大きな自信、確固たる肯定感につながります。
それは、揺らぎのない被包感です。

親は、子どもにそのようなものを与えられれば
それでよいのかもしれませんね。














by dongurihiroba | 2014-01-29 15:02 | 家庭教育