はさみ・のりの導入ー2
2012年 12月 27日
~この世にたった1冊の本~
はさみを初めて持った子ども達。
いろんな持ち方をします。
中でも、いつまでもスプーンを持っている子、
その中でも、にぎり持ちの子は
掌が体の外側向きで、親指が下を向いた持ち方をします。
道具であるはさみを使う手の準備ができていない状態です。
これでは、うまくきることはできないので、
掌が体の方を向くように、つまり、親指が上向きになるように指導します。
「はさみ」を使う段階で、もうハンデとなってしまうのです。
でも、『握り持ち』の時期は発達段階で必ず通るところですから、
それを否定しているわけでもありません。
どんぐりひろばでは、1才から、手指を使う遊びをたくさんしていきます。
遊びを通して、子どもなりに思うように遊びたくて、
ああでもないこうでもないといったふうに手をいろいろに使ってみます。
この『たくさん手を使う』ということを心ゆくまで堪能するのが大事。
そういう環境を作ってあげることを大人が心がけましょう。
そのような例をどんぐりひろばでは、いくつも提案していきます。
教室での学びは、お母さんが家庭でも実践しやすいことを前提にしています。
そのような1才の内容は今回は置いておいて・・・。
2才ではさみを持つ子の遊びの話です。
子ども達の好きな絵本に、『くすのきだんち』のシリーズがあります。
大きな楠の木は、10階建ての動物のマンションといった設定。
この絵本を読んだ後に、みんなの「おうち」について、ちょっとしゃべって・・・。
(どんぐりひろばの『絵本』『読書』の取り組みについてはまた別の機会に。)
人気のくすのきだんちシリーズ。本屋価格1260円の絵本をどんぐりひろばでは初版で見ることができます。しかも簡易装丁版で370円!
それから、ちょうど、新聞折り込み広告にあったハウスメーカーのチラシ、
これを切る、という活動にしました。
はさみが初めての頃には、20センチくらいに切った
紙テープのような幅の狭い紙を切りました。
これなら、刃先だけでも、簡単に切れます。チョッキン!と。
チョッキン、は、できても、チョキチョキは、まだ難しい。
そんな子には、今回は、まだチョッキン!のひと切りでできる内容にしました。
『家』の写真を横並びのテープ状にお母さんに切ってもらいました。
子どもは、それを、1件ずつにチョッキン!と切る、という方法。
持ち方がまだまだの子には、まずはチョッキン!
でも、みんなと同じ具体物が切れるのがうれしいいね。
切ったら、のりで貼って、自分だけの絵本を作ろう!
「え~、絵本を作るの~?!」
そうそう、本当に簡単にできるんだから・・・。
一番身近なA4紙を写真のように折り、中央に切り目を入れます。
すると、簡単に冊子の形にできます。
のりで、好きなように貼り付けます。
初めてのりを使うとき、
裏につけるべきのりを表面の絵の部分に貼る子も多いです。
間違いだからと、阻止しがちですが、まあ、それもよしなんじゃないかな、
私はそう思います。
貼ってみてから、あれ?と思ったり、
このようにするはずじゃなかった(とは言わなくても)と不機嫌になったり、
そういう経過、経験は自分で乗り越えたいものの一つです。
遊びとは、そういう面を必ずもっています。
だからこそ、うまくいったときが、うれしい、誇らしい。
つけるのりの適量もよくわからくて当たり前。
とにかく親子で取り組むのみですね。
周りの子の様子も見ていないようで子ども達は見ていますので、
その時にたいしてノリ気でなかったとしても、
おうちで同じような遊びに取り組むときにはすんなりといきます。
お母さんもイライラしないで済みます。
どんぐりひろばでは、こぎれいな既成の制作キットは使いません。
作らせられておしまいの物には面白味がないからです。
日常の些細な物の中に宝はいっぱいあります。
さて、できあがった豆本は、どうっだかな。
『いえのずかん』
『〇くんハウス』
『不動産物件一覧』(中には、海外バージョンまで・・・お母さん楽しみましたね)
・・・いろんなタイトルもついてます。
ページ一面にびっしりと貼りつめた子もいました。
いろいろあって、お互い見合って笑って、愉快ゆかい!!
表面までのり付けしてしまったこ子のは、お弁当の間に乾かしましょう。
次回は『発展』編です。
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