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野菜畑を考える~採りたて野菜が素晴らしい教材です③~




元はみな一粒の種でした


さてお待たせしました。
トウモロコシの話です。

数年前、年長児のクラスが終わったときのこと。
「じゃあ、トウモロコシは何粒ある?」
「知ってる。100(粒)。」
「ブー、101(粒)。」

という子ども同士の何気ないやりとり。
なんか向きになって張りあっている割に、ちっちゃい・・・。

でも、幼児にとって、100ってすごく大きな(偉大な)数です。

「トウモロコシなら、今ちょうどあるよ。食べる?」と私。
「食べる~。でも、その前に数える!!」

教室時間の前にトウモロコシをゆでていました。
うちの子が帰ったとき用のでしたが、
なんかこの生徒たちに今日は触らせなきゃ、
という思いに変わりました。

トウモロコシを子どもたちの目の前に出すと、
「つまようじ貸して!だって、粒が小さいんだもん。」
と言う子がいて、どうするか見ていると、
ようじの先でちくちく指して、というより
刺して穴をあけながら声を出し数えていました。

なるほどねえ。
でもね、トウモロコシの粒って並んでいるようで、
途中で列がなくなったり、結構大変なんですよ。

そこで、10粒毎に1本ようじを
刺しておくようにアドバイスしました。

どこまで数えたか、今何粒目か、
わかりやすいかなと思って。

その子は、100と数十粒のところで、
「もう、やだ。」と言い、やめました。
いやあ、よく頑張ったものだと思いました。

立派なのは全部数えることだけじゃないと思います。

野菜畑を考える~採りたて野菜が素晴らしい教材です③~_b0177103_13512466.jpg

上の写真は、その時のイメージを
私が再現したものですが、
青い軸のはスタート(1粒目)、
他につまようじは12本立っているから
120粒までは数えたことになりますね。

粒全体から見ると、ごく一部分でしたよ、数えたのは。
さて子どもたちは何かに気づいたでしょうかね。

このあと、各自おいしそうに食べました。
「全部ようじ立てたら、はりねずみじゃん。」
とか言って楽しそうでした。

100でも101でもなく、
全部も数えきれなかったけど、
大きな数を体感できました。

幼児の勉強ではこういう体験を
たくさん踏んでほしいのです。

そしていつか
数え切れないほどのトウモロコシの粒も、
3粒兄弟の枝豆も、
(うちの畑にはないけど)大きなスイカだって、
元はみんな一粒の小さな種なんだよねって気づいたとき、
野菜を数えた記憶は、「算数」の域をも超えるものとなるかも。



野菜畑を考える~採りたて野菜が素晴らしい教材です③~_b0177103_13542846.jpg
写真の「ふしぎな たね」という本は、
とても数学的です。
(童話屋刊/安野光雄著)

でも、それだけでもありません。

夏休みにいかがでしょうか。






「採れたて野菜~」の話はこれで終わりです。
でも、「野菜畑」の話はまだ続きますよ。
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by dongurihiroba | 2009-07-31 12:43